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【洒落怖】彼の言葉

公開日: : 恐怖・怪奇

私が以前付きあっていた彼は、
急性白血病でこの世を去りました。

病気の進行が早かった為、治療は無菌室で行い、
外部との接触も遮断され、会えない日が続きました。

薬の副作用が日に日に彼の体力を消耗させていくようでした。

ある日の夢です。

広くて明るい真っ白な病室のベッドに彼が横たわっています。

そこはもう無菌室ではなく、
静かで誰もいない病室です。

私はベッド脇に座って、眠っている彼の手をとり、
自分の膝の上に載せた洗面器の水で彼の手をさらさらと洗っています。

彼は白いパジャマを着て、
手を洗われていても終始、
目を開けることはありませんでした。

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参照元:http://sharekowa.biz/archives/%E3%80%90%E6%B4%92%E8%90%BD%E6%80%96%E3%80%91%E5%BD%BC%E3%81%AE%E8%A8%80%E8%91%89.html
参照日:2020年6月18日 木曜日

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